バリアフリーとは、お年寄りや身体が不自由な方が、生活で支障となる物事を取り除き、全員が過ごしやすくなるようにすることを指します。
外構ですと、門扉の開閉や玄関前の階段などが障壁になってしまう事があり、ご家族に高齢の方や車いすの方がいらっしゃる場合、バリアフリーな外構を考えることで家族全員が過ごしやすいお家になります。
一般的な住宅は玄関と道路で高さが違い、玄関前に数段の階段が設けられています。しかしそれでは車いすの方は一人で出入りできないですよね。そこで取り入れられるのがスロープ工事です。
車いすで移動しやすい幅や角度などを考えて設置することも重要です。
ただでさえ角度がついているスロープが、雨で濡れてしまうと非常に危険です。そのためスロープは濡れても滑らない床材を使用しなければなりません。
そうすることで車いすの方だけでなく、一緒にお住いのご家族や、お家に来るお客様にも安心してご使用いただけます。
車いすが問題なく通行できるようにするには、車いすよりも少し広く幅を取る必要があります。
1mを目安に設計するのが一般的です。
誤って脱輪してしまうのを防ぐために、両側に縁石を設置するのも大事なポイントです。
基本的に屋外のスロープは角度を5%以内にとどめるのが一般的です。
屋内では8%以内にするのが一般的ですが、屋外のスロープは万が一のことを考えてより緩やかにするのが良いでしょう。
足腰の悪い方や、ご高齢の方が利用することが考えられる場合は、アプローチやスロープ部分に手すりを付けることをおすすめします。
特にご家族にご高齢の方がいらっしゃる場合、スロープで転倒などがあると大変危険です。比較的安価で期間も短期間で設置できるため、設置されることをおすすめします。
車いすに載った状態で門扉を開閉するのは簡単ではありません。
門扉のタイプとしては、横にスライドして開閉する引き戸タイプのものが向いています。前後に開くタイプに比べスペースがとりやすく、開く際に自分が動く必要もありません。
もし今現在高齢の方や身体が不自由な方が利用する予定が無くても、バリアフリー外構は誰にでも使いやすい空間になり得ます。
また、誰しも年齢を重ねると身体は衰えていきます。将来の自分やご家族のためにも、バリアフリーな外構を考えることは大切です。
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